ステキだね(3/4)
「…喋ったらもっと不気味だっただろうな」

「そうかなぁ」

「そうだよ」

「だって、風で葉っぱが揺れるとそのカエルも”ニヤリ”としながら揺れるんだぞ?」

「そりゃあ…」

「だろ?」

「ますます素敵じゃないですか…」

「そうか…」

「…ごめんなさい」

「いや、謝らなくても良いけど」

「そうですよね…あ、そろそろ行かないと」
 ”キシマ”が店の時計に目をやった。

「お、そうだな。俺もそろそろ」
 ”先輩”もそれに呼応するように。

「今日は僕のおごりで良いですよ」
 立ち上がるなり”キシマ”は笑って言った。

「お、マジか?」
 ”先輩”も嬉しそうに笑って応えた。

「はい。今日は良い夢みられると良いですね」

「ありがとよ」

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