ステキだね(4/4)
 2人は喫茶店を出ると、まだ雨は降り止んではいなかった。
 店先で傘を開くと、2人は別々の方向へ歩いていった。

 その後、”キシマ”は”民家の塀の向こうに植えてある木の葉っぱに張り付いているカエル”と目があった。
 風が吹くとカエルは葉っぱと一緒にゆらゆら揺れていた。
「先輩が夢で見たのもこんな感じだったのかな」

 そう言うと、カエルはゆらゆら揺れながら”ニヤリ”と笑った。

「おお」
 ”キシマ”は嬉しくなって、じっとカエルと目を合わした。

「なんや兄ちゃん、気色悪いな」
 と、カエルがニヤニヤしながら”キシマ”に言った。

「うおお」
 ”キシマ”は目を輝かせた。

「なんや、兄ちゃん」
 と、ニヤニヤしながらカエルは続ける。

「……こ、こんにちは」
 少し緊張して”キシマ”が頭を下げると、

「カエルの世界では”おはようさん”や」
 カエルはわけのわからないことをニヤニヤしながら言った。

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