LOVE UPDATE Ver.1.02(6/6)
 ま、良いんだ。どっちみちこれほど楽な方法なんて無いんだ。心に痛みなんてこれっぽっちも感じないんだ。無理して他の方法なんか、知らなくても良い。

 だって、

「めんどくさいし」

 恋は楽しい方が良いからね。

 私がプラグを口から離すと、モニタには『おやすみなさい』とダイアログが表示された。

 私はそのまま強烈な眠気に襲われて、その場にゆっくりと倒れ込んだ。ついでに、なんとかそばに置いてあったクッションを抱き寄せることができた。このまま眠りについて、目が醒めればみんな解決するんだ。爽やかな目覚めが待っている。

「おやすみ」

 自分にも聞こえないくらいの小さな声で、クッションに顔を埋めながら言った。

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